所得補償保険は入る価値はあるか?
~もしもの時の「お役立ち度」と商品選びの「注意点」~

長期間、働けない状態になった場合、お金に困るだろうということはすぐに想像できますね。このとき、減ってしまった収入を補償してくれる保険があれば心強いことは間違いありません。

病気やケガについては、医療保険に入っているから大丈夫、あるいは、高額療養費制度のおかげで医療費には上限があるから、多少お金がかかっても平気、と思っている人もいるでしょう。

たしかにそうですが、それはあくまでも「医療費」の話です。

長期間、働けなくなってしまった場合、医療費がかかることとは別に、基本の収入が減る可能性があることを忘れてはいけません。

もちろん貯蓄があればよいのでしょうが、それだけ蓄えがある人ばかりでもないでしょう。特に、公的な保険のサポートが少ない自営業の人などは、長期間働けなくなることのリスクは非常に大きいと思います。

そうしたリスクに備えるのが所得補償保険です。

病気やケガで働けなくなったときの保険、というと、まず医療保険のことを考えてしまって、純粋な収入減に対応できる保険があるとはあまり知られていないのが実状です。けれども、高額療養費制度もあることを考えると、一時的な出費である医療費よりも、継続的な収入減への備えのほうが大切ではないでしょうか。

保険は、「そうなったら困る」という場合に備えて入るものです。特に「そうなったら困る」場合の「困る」度合いが非常に大きいか、正確な予測がしづらい場合に威力を発揮するものです。前者は、火災や地震などで住まいが打撃を受けた場合(火災保険・地震保険)などで、後者は交通事故の加害者になった場合(任意保険、損害賠償保険)などがあてはまります。所得補償保険も、この後者の一例だと言えるでしょう。

述べたように、所得補償保険は、一般的にあまり知られていない保険商品で、商品数もそんなに多くありません。

ですが、医療保険などに比べても、加入していて、お世話になる日がきたときの「お役立ち度」は非常に高いので、ぜひ検討してみてほしいと思います。

また、所得補償保険はネットから加入できる保険はないので、対面から申し込むことになります。資料請求をしたり、最近良くCMで見かける保険の無料相談などを利用して、じっくりと比較されることをおすすめします。

 

 

所得補償保険選びの注意点

所得補償保険を選ぶときには、以下のことに注意してほしいと思います。

1 補償期間の長いものを選ぼう

所得補償保険は「長期間、働けない状態」のリスクをカバーするためのものですから、補償期間は長ければ長いほど良いと言えます。商品の中には補償期間が1~2年と短いものもあります。1~2年程度の休業であれば、公的保険や貯蓄でどうにかすることもできない話ではないです。

長く働けない状態をカバーできてこその所得補償保険ですので、できるだけ長期を補償してくれる商品を選びましょう。

2 精神疾患への対応も検討しよう

実は、公的保険や医療保険でも対応できないほど長期間の入院・自宅療養の原因になるのは、ほとんどが精神疾患だとされています。うつ病や、統合失調症などです。これらの、こころの病は、長期間の投薬治療が中心ですが、薬の効能の個人差も大きく、また、完治したかどうかの見極めが難しいなども理由もあって、長引きがちです。

対して、所得補償保険では、法人契約などの一部の商品をのぞいて、精神疾患は補償対象外であることがあります。勤務先で所得補償保険に入れて、精神疾患も補償される人はいいのですが、そうでない場合は、精神疾患で働けなくなった場合、せっかくの補償の網の目から漏れてしまうことになります。

この点が心配な場合は、収入保障保険の一部に重い精神疾患をカバーできるものなどがありますから、そういった別の保険を組み合わせるなどして、備える方法を考えておくといいでしょう。くわしくはこちらの記事を参考にしてください。

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